ウミガメ -留学-

留学決断

もう海外生活10年以上になるウミガメですが(ときの経つ速さにビックリ…)、私が一番初めに留学をしたのは大学卒業直後のことです。

大学4年生。周りは教員志望が多い中、卒業後の進路に悩んでいました。

教員になりたいという熱意もないし、かといって一般就職してそこでずっと働いていくのもしっくりこない。。

研究室の教授と話す機会があり、海外に少し興味があると漏らしました。

すると教授は全力で留学の道を勧めてくれたのでした。

彼はイギリスの大学で一年ほど教えた経験があり、そのとき

「もっと若い内に海外にでておけばよかった!!」

と強く実感したそう。

いろんな人、文化、価値観に若い内に触れることがその後の人生の財産になることを知っていた先生は、

海外に興味あるなら就職はいつでもできるんだから、卒業したらすぐ留学するといいよ!」

と強く私を押してくれました。

とても尊敬していた先生というのもあり、これが大きな後押しとなって私は「卒業したらすぐ海外に留学をしよう!!」と決断するにいたったのでした。

小学校1年生のとき家族でハワイに旅行に行ったとき違う言語を喋る人たちを目の当たりにし、日本と日本語がが自分の全てであった7歳になりたての私は大きな衝撃を受けました。

そして幼い私は生まれつきどの言語を話せるかは決まっていると思っていたのでした。

そんな私は両親に「ウミガメもここで1年も暮らせば英語を喋れるようになるよー」といわれさらなる衝撃を受けました。

と同時に、そうなってみたいという感情が心に芽生えたのを鮮明に覚えています。

しかし両親はそれは幼い子供のうちのみ可能であることも私に伝えました。

ある程度大きくなったころ

「ああもうハワイで聞いたような英語を喋れるようになるのは無理なんだなー」

と漠然と思いました。

今思うとハワイから帰って来てから英会話でも習えばよかった!!!と思いますが、そのときはそんな頭は全くありませんでしたし、親や友達から勧められたりなど幼いころに英語学習に触れる機会は皆無でした。

(過去に戻れるならここは変えたいポイントの一つ。笑)

高校、大学でも漠然と海外や英語に興味はありましたが勉強や部活が忙しく、特に部活を常に優先していた私には短期でも部活を休んで短期で海外に行ってみるという選択肢はありませんでした。

約10年間の部活と勉強から解放された私はそのしがらみがなくなったとき

自分はこれから何がしたいのか?逆にいえば何をしなければ後悔するか?

ということを人生で初めて考えるときでした。

そこでようやく長い間心に眠っていた「海外に行きたい!英語が話せるようになりたい!(違う言語が話せるようになるという感覚に特に興味があった)」という気持ちがすごい勢いで湧き上がってきました。

ちなみに海外に出てこの十年、これからの自分の進路の決断をしなければならないときが多々ありました。

私は損得、社会的地位などよりも自分がそれを考えたときにワクワクする、やらなかったら死ぬとき後悔することを基準に自分の道を決めてきており、それで今のところはよかったなと思える結果になっています。

話は戻りますが、私の長い間眠っていた海外への気持ちと信頼していた先生からの力強い後押しがあり、大学卒業直後に海外留学をしよう!!!と覚悟が固まりました。

ところが、、、その頃の私は貯金がほぼなく留学しようにもどうするか。。。

教授の助言もあり、まずは両親に相談。しかし卒業したら教師になると思っていた両親(主に父)には当たり前に反対されました。。(自分でお金を出すならまだしも、学費を工面してくれと言われたら多くの親は反対するはず)

翌日先生に昨夜の話をし再び助言をもらい、母と話もした後よく覚えてませんがおそらく数日~1,2週間後に父に再び話をします。

紙にびっしりと自分の留学のビジョンを書き、父に誠心誠意のプレゼン。

また、卒業までできるだけバイトをしある程度の資金を自分で用意することを説明しました。

すると、、、

なんと父が学費を工面し留学を認めてくれるとのこと!!!

最後に 「せっかく行くなら気負いせずに楽しんでおいで」 と言ってくれました。

今思うと最初から父は何が何でも反対というわけではなく、私の覚悟を試していたのだと思います。反対されたことは自分の覚悟を再確認し、将来をよく考えるありがたい機会でした。

後で聞いた話ですが、私は実家から地元の国立大学に通っており、県外の私立芸術大学に行っていた兄とは学費の面で大きく差があったことが、私の海外留学費用を了承してくれたことに少しは影響していたとのこと。(お兄ちゃん、ありがとう!!)

このときの私の決断を精神的にも金銭的にも応援してくれた両親、私の海外行きを全力で応援してくださった先生には本当に感謝しています。

ここは間違いなく私の人生の大きなターニングポイントでした。

ここから右も左も分からない私の国選び、学校選び、そして海外留学がはじまります!!!

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